日本入手困難!フランス人気ショコラティエ3選
1月、日本のショコラ愛好家たちが一年で最も熱くなる季節が到来しました。
国内で開催される年に一度のチョコレートの祭典「サロン・デュ・ショコラ」。しかし、オンライン販売の開始とともにアクセスが集中し、ものの数分で「完売」の文字が並ぶことは、もはや恒例行事となりつつあります。
なぜ彼らのショコラはこれほどまでに人々を惹きつけ、入手困難となるのでしょうか。それは単に流行っているからではありません。そこには、日本での入手の難しさに見合うだけの 「圧倒的な理由」 と、フランスの風土と歴史が育んだ 「物語」 が存在するからです。
今回はパリ在住スタッフの視点から、特に完売必至とされる3つのメゾンについて、その人気の秘密を紐解いていきます。
目次
知っておくべき2つの称号
本題に入る前に、フランスのショコラ文化を語る上で欠かせない2つのキーワードについて触れておきましょう。その真の意味を知ることで、味わいの深みが変わってくるはずです。
1. M.O.F.(Meilleur Ouvrier de France)
「フランス国家最優秀職人章」と訳される、職人にとって最高の名誉です。3〜4年に一度の過酷なコンクールを勝ち抜いた者だけに与えられ、卓越した技術、歴史への造詣、そして極度の正確性が求められます。日本で言う「人間国宝」に近い重みを持ち、この称号を得たシェフだけが、コックコートの襟に「トリコロール(赤・白・青)」を纏うことを許されます。
2. クーベルチュリエ(Couverturier)
日本では一般的に、メーカーから仕入れたチョコレートを加工する職人をショコラティエと呼びますが、あえて「クーベルチュリエ」と区別される職人がいます。これは、 カカオ豆の選定から焙煎、粉砕を行い、自らチョコレートそのものを作り出す職人 のこと。料理人が自ら畑を耕すようなもので、膨大な手間とコストがかかりますが、それゆえに誰にも真似できない「唯一無二のアロマ」を表現できるのです。
1. Philippe BEL(フィリップ・ベル)
名門「Weiss」での経験と、機械さえ自作する執念

フランス南東部、モンブリゾン。リヨンから離れたこの静かな街に、世界中のショコラ通が巡礼するラボがあります。2004年にM.O.F.を受勲したフィリップ・ベル氏のアトリエです。
独立前に名門「Chocolat Weiss(ショコラ・ヴェイス)」で製造・技術の中核を担っていた経歴は、彼を語る上で欠かせません。チョコレートがカカオ豆からどのように作られるか、その工業的なメカニズムを知り尽くしているからこそ、彼はあえて手間のかかる「クーベルチュリエ」の道を選びました。「既製品では表現したい繊細なアロマが出せない」と語る彼は、理想の味のためなら製造機械さえ自分で設計・改造してしまうほどの「機械マニア」でもあります。
そのこだわりは、彼の代名詞である「極薄のコーティング(エンロバージュ)」に結実しています。 Fabrice GillotteやJean-Paul Hévin といった他の巨匠たちも薄さにはこだわりますが、ベル氏の薄さは工学的ですらあります。 口に入れた瞬間に軽い力で「パリッ」と弾け、中からセミリキッド状のキャラメルやガナッシュが溢れ出す──。科学者のような探究心が生んだ一粒は、食べるという行為を超えた体験をもたらしてくれます。
2. Alban GUILMET(アルバン・ギルメ)
エルメ、アダムのDNAを受け継ぐ、ノルマンディーの若き英雄

近年、日本の催事において「最も入手困難なブランドの一つ」と言われるのがアルバン・ギルメです。
パリの名門「Fauchon(フォション)」に在籍 し、さらに 「パティスリー界のピカソ」と称されるPierre Hermé(ピエール・エルメ)氏の元でも研鑽を積みました。パリの最前線で流行と技術を吸収した彼が、自身の店を構える場所に選んだのは、華やかなパリではなく故郷のカーン(Caen)でした。
「故郷の素材こそが、僕のアイデンティティだ」。
そう語る彼は現在、世界最高峰の協会「Relais Desserts(ルレ・デセール)」のメンバーにも名を連ねています。ノルマンディーといえば、世界的に有名な「Isigny(イズニー)」のバターや極上の生クリーム、そして海塩の産地。フォションやエルメで培った美的センスと素材への敬意に、ノルマンディーの豊かな恵みが融合することで、彼の代名詞である「サブレとショコラの組み合わせ」が生まれました。
サクサクとした香ばしいサブレから広がるバターの香り、絶妙な塩気、そして全体を包み込むショコラの滑らかさ。それは、パリのエスプリとノルマンディーのテロワールが奇跡的に出会った瞬間なのです。
3. BERNACHON(ベルナシオン)
料理の神「ポール・ボキューズ」と血を分けた、リヨンの絶対王者

フランス第2の都市、リヨン。1953年の創業以来、この街の象徴として君臨し続けるのが「ベルナシオン」です。現代でこそ「Bean to Bar」という言葉が定着しましたが、ベルナシオンは70年以上前からそのスタイルを貫くパイオニアであり、絶対王者です。
その凄みを語る上で、「Bocuse(ボキューズ)」家との物語は避けて通れません。2代目ジャン=ジャック・ベルナシオンが、フランス料理界の神様Paul Bocuse氏の娘と結婚したことで、両家の絆は強固なものとなりました。
1975年、当時の大統領Valéry Giscard d'Estaingがエリゼ宮での晩餐会をボキューズ氏に依頼した際、デザート担当として指名されたのが初代モーリス・ベルナシオンでした。そこで誕生したのが、薄いチョコレート細工を乗せた伝説のケーキ「Président(プレジダン)」であり、今もリヨンの本店で輝きを放っています。
「拡張しない。品質を落とさない。」
3代目に至るまで頑なに家族経営を貫き、目の届く範囲でしかショコラを作らない。金粉をあしらった代表作「パレドール」の濃厚なガナッシュを味わうことは、フランスのガストロノミーの歴史そのものを味わうことに等しいのです。
日本で買えなくてもPARISWAVEなら手に入ります
ご紹介した3つのメゾンは、いずれも技術、歴史、哲学において他を圧倒する存在です。だからこそ、日本の催事では一瞬で完売してしまうのでしょう。
しかし、諦める必要はありません。
私たちPARISWAVE.COMはパリ現地に拠点を持ち、スタッフが直接メゾンから買い付けを行っています。日本の倉庫に眠っている在庫ではなく、パリのブティックに並んでいる「作りたて」のショコラを、あなたのご自宅へ直送いたします。
行列に並ぶ必要も、完売画面にため息をつく必要もありません。
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