マロングラッセ 12個 缶入り

ボワシエ ― マロン・グラッセの発明者が生んだ、パリの芸術菓子

1827年、若きベルレジエール・ボワシエは、夢を胸にパリへと旅立ちました。目指したのは、**“菓子職人として世界一になる”**というただひとつの志。
そして彼がパリで生み出したのが、今やフランス菓子の至宝と称される「マロン・グラッセ」です。

芳醇な香りと繊細な甘さを纏ったこの菓子は、彼が考案した独自のグラッセ技術により誕生しました。パリのブルヴァール・デ・キャピュシーヌに最初の店舗を構えたボワシエは、たちまち上流階級の間で話題となり、オペラ座や劇場に通う貴婦人たちの間で一大ブームを巻き起こしました。

“本物の栗”へのこだわり ― テロワールの違いを愉しむ
現在もなおボワシエでは、イタリア・ピエモンテと南イタリア・カンパーニャ地方の厳選された栗のみを使用し、クラフツマンシップを受け継ぎながら手作業で一粒一粒丁寧に仕上げています。

その結果生まれるのが、「マロン・グラッセ・ナチュール」。
口に入れた瞬間、繊維のひとつひとつがほどけるように溶け出し、栗本来の滋味深さと、上品な甘みが広がります。

パリの文豪たちをも魅了した、甘美なる逸品

文豪ヴィクトル・ユゴーも、ボワシエの虜となったひとり。
彼は友情と賞賛を込めて、こう詩を残しました：

「強き者は爆弾で落とすが、弱き者はボワシエのボンボンで落ちる」

まさに、心を奪うお菓子。