1800年、国王ルイ16世の薬剤師であったシュルピス・ドゥボーヴによって創業されたドゥボーヴ・エ・ガレは、卓越した技術、革新性、そして美味しさと健康チョコレートとの絶妙なバランスを追求する厳格な姿勢を兼ね備えた老舗メゾンです。創業者がホラティウスから引用した座右の銘「Utile Dulci(有益なものと甘美なものをともに)」が、その精神を体現しています。
1779年、王室薬剤師に任命されたシュルピス・ドゥボーヴは、医師の息子として生まれ、カカオに関する研究に没頭します。当時のフランス王妃マリー・アントワネットは、ウィーンでの幼少期を思い出させるチョコレートに深い愛着を持っていました。
頭痛に悩まされていた王妃は、苦味のある「お薬」に不満を抱いていたため、ドゥボーヴはその薬をカカオと混ぜ合わせ、アーモンドミルクで味をやわらげて差し出しました。王妃はその味に感動し、丸い形をしたそのチョコレートを「ピストル(pistoles)」と名付けます。
それまでチョコレートは飲み物として親しまれていましたが、シュルピス・ドゥボーヴはこれにより食べるチョコレートの発明者としてその名を歴史に刻むこととなりました。
ダークチョコレートで包まれたローストアーモンド。
ドボーヴ&ガレのサイン入りブリキ缶に詰められた、伝統的で上品な味わいの逸品です。